前回は、Reactの基本概念と最小限のコード(前回の記事リンク想定)について学びました。Reactの本質は「データと見た目を連動させること」でしたね。
今回は、そのコードをあなたのPC上で実際に動かすための「本番さながらの環境」を作ります。2026年現在、現場で最も愛されているツール Vite(ヴィート) を使って、一瞬で開発をスタートしましょう!
1. なぜ「Vite」を使うのか?
以前は create-react-app というツールが主流でしたが、今は Vite の時代です。
- 爆速: 起動や修正の反映が、まばたきする間に終わります。
- 軽量: 余計なファイルが少なく、プロジェクトがスッキリします。
- 標準: 2026年現在のフロントエンド開発において、デファクトスタンダード(事実上の標準)となっています。
2. 【準備】Node.jsをインストールしよう
Reactを動かすには、JavaScriptを実行するための環境 Node.js が必要です。
- Node.js公式サイト から LTS(推奨版) をダウンロードしてインストールします。
- ターミナル(WindowsならPowerShell、Macならターミナル)を開き、
node -vと入力して数字が出れば準備完了です。
3. 【実践】3つのコマンドで環境構築
それでは、デスクトップなど好きな場所にフォルダを作り、ターミナルで以下の3つのコマンドを打ち込んでください。
① プロジェクトの雛形を作る
Bash
npm create vite@latest my-react-app -- --template react
※ my-react-app は自由な名前に変えてOKです。
② 必要な部品をダウンロードする
Bash
cd my-react-app
npm install
③ 開発サーバーを起動する
Bash
npm run dev
ターミナルに表示されたURL(例:http://localhost:5173/)をブラウザで開いてみてください。Viteのデフォルト画面が表示されたら成功です!
4. サンプルコードを動かしてみよう
前回の記事で紹介した「最小限のカウンター」を、自分のPCで動かしてみましょう。
src/App.jsx を開き、中身を以下のコードに書き換えて保存してください。
JavaScript
import React, { useState } from 'react';
// [第1回復習] export default function App:
// 「App」という名前の画面パーツ(コンポーネント)を定義し、外部へ書き出します。
export default function App() {
// [第1回復習] useState: 状態(データ)を管理します。
// text: 入力された文字(初期値は空っぽ "")
// setText: textを書き換えるための専用関数
const [text, setText] = useState("");
return (
<div>
<h1>Vite × React 環境構築成功!</h1>
<p>あなたのPCで、Reactが動いています。</p>
{/* inputタグ: 文字を入力する欄 */}
{/* JavaScriptのポイント: e.target.value */}
{/* (e) => setText(e.target.value): アロー関数で、入力イベント(e)から
入力された文字(target.value)を取り出し、setTextで状態を更新します。
*/}
<input
type="text"
onChange={(e) => setText(e.target.value)}
placeholder="ここになにか入力..."
/>
{/* Reactのポイント: {text} */}
{/* 状態(text)の値が、リアルタイムに画面に反映されます。 */}
<h2>入力された文字: {text}</h2>
</div>
);
}
5. コードと仕組みの解説
前回のカウンターと違うのは、**「ボタンのクリック」ではなく「文字の入力」**に反応する点です。
- onChange={(e) => setText(e.target.value)}:
- ユーザーが入力欄(input)に文字を打つ。
onChangeイベントが発動。- JavaScriptが「入力イベントの情報(
e)」から「入力された実際の文字(target.value)」を取り出す。 setTextでデータ(text)を更新する。- Reactが再描画し、下の
<h2>の中の{text}が書き換わる。
この1行に、JavaScriptのイベント処理とReactの状態更新が集約されています。
JavaScriptのポイント
import: 他のファイル(ここではReact本体)から機能を持ってくる命令です。exportとセットで覚えるのがコツです。npm: Node Package Managerの略。世界中のエンジニアが作った便利なプログラム(パッケージ)を、自分のPCにインストールするための道具です。
Reactのポイント
- ホットリロード: コードを書き換えて保存した瞬間、ブラウザを更新しなくても画面が切り替わります。これがVite×Reactの快適さの秘密です。
- フォルダ構造:
srcフォルダがあなたの作業場所です。ここに.jsxファイル(JavaScript + UI)を増やしていくことで、アプリが成長していきます。
6. まとめ:開発の土台が整いました!
おめでとうございます!これであなたのPCは、プロのエンジニアと同じ「Reactが動く戦場」になりました。
- Node.js を入れる。
- Vite でプロジェクトを作る。
- App.jsx を編集して画面を作る。
この流れは、どんなに複雑なアプリを作る時も変わりません。
次回予告:JSXの不思議なルールを攻略
「JavaScriptの中にHTMLを書くなんて、最初は違和感しかない!」 そう思ったあなた、正解です。
次回、「第3回:JSXとは?JavaScriptの中でHTMLを書く不思議なルールの正体」。 なぜReactはこの書き方を採用しているのか? { } や className など、初心者が必ずハマる「JSX特有のルール」を、クイズ形式で楽しく解き明かします。お楽しみに!
本日の宿題: Viteで作成された他のファイル(main.jsx など)をエディタで覗いてみてください。まだ意味が分からなくても大丈夫。「あ、ここでAppを読み込んでるっぽいぞ?」という発見があれば満点です!


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